すみっこCE

医療界で、すみっこで細々と活躍する「臨床工学技士」。職務を全うする中で得た知識をアウトプットするためのブログ。

人は見た目が100%

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「男はやっぱり性格でしょ!」

「イケメンでも、性格が悪いと男の魅力無くなるし。」

 

いわゆる"恋愛マニュアル大好き"女子がスマホカバーの鏡で前髪を気にしながら一言。

その後、彼女は"男とは"という哲学的な講義を他の仲間に延々としている。

彼女達は合コン相手を待っているみたいだ。それを私は居酒屋の衝立越しに聞いていた。

 

〆の鮭茶漬けをたいらげ、帰宅しようとレジへ向かう際、

チラッと合コンの様子を見たら、"恋愛学の教授"はマニュアル通り、アヒル口をし、

一番のイケメンの膝に手を置いていた。

 

その光景目の当たりにした私は、段差の無い床でつまずいしまった。

 

 

 

「人は見た目が100%」

少し前、話題になったドラマであるが、これは容姿に限った話でない。

前回のこのブログでも、取り上げたプレゼンスライドでも通ずる話である。

文字ばかりで色合いなども乱雑な聴衆を無視したスライドは、云わゆる不細工なスライドである。

しかし、注意して作成していても、知らぬ間に不細工なスライドになっている。

どの業種であっても、プレゼンテーションスキルは必須となる。

カッコ良くて、"見た目が100%"のスライドを作る技術とし、私が得た知識を紹介したいと思う。

 

①「あえて削除しよう」

誰も陥る落とし穴である。ついつい相手に一つでも多く、情報を伝えたいと思って

作成していると、文字ばかりのスライドに………

前回の内容と少し被るが、 人はわかりやすいと認識するためには、与えられた情報に対し、一度脳内にあるデータベースで検索にかける。この検索結果が早ければ早いほど、人はわかりやすいと感じるのである。

ぜひ勇気を出して、文字を削除しよう!

 

② 「色で印象つけろ」

色は相手に印象つけるには、非常に有効な手段である。色には、固有のイメージがあり、赤なら「暖かい」、青なら「

寒い」といったものが代表的である。

また配色で印象つけるにも有効で、誰もが知る大手企業なら、ほとんどが独自のイメージカラーを持っており、商標登録もされている。

しかしただ単に、色をいっぱい使えば良いという問題でもない。

大手企業のロゴの色の数はせいぜい2〜3色程度であり、その配色を見れば自ずとその企業が頭の中にイメージされる。

逆に、この企業の配色を用いてスライドを作ってみれば、相手に対し印象に残るスライドに仕上がるかもしれないので、試してみる価値はあるかもしれない。

 

③「心に残るにキャッチフレーズを」

これも②の同様に、やはり大手企業にはそれぞれキャッチフレーズというものが存在する。例えば 「お金買えない価値がある…Master card」、「目の付けどころがシャープでしょ…SHARP」、「自然と健康が科学する…ツムラ」このようにそれぞれが「心に残るフレーズ」を創り出している。この10〜15字に込められたメッセージには、企業の目標や目的が含まれ、何百字の説明より、遥かに相手にの心に残るだろう。

 

 

ぜひスライドには、聴取の「心に残るフレーズ」を載せ、カッコよく決めちゃおう。

 

 

 

ここまで僅かながらであるが、私が勉強したカッコよく魅せるスライドの作り方である。

ここに紹介した内容はごく一部である。

この内容を踏まえ、スライドを作って頂くと少しは相手に印象を与え事ができるこもしれない。

私も常々感じている事だが、勉強会や説明会などのスライドは、内容が煩雑で結果的に何が言いたいのか わからないものが多いし、結果的よそ見をさてしまう。

 

Simple is Best

 

カッコよく決めてちゃおう!

 

 

 

 

透析室は臨床工学技士が支配する

先日、学生時代の友人と飲む機会があった。

 

彼もまた、私と同じ透析に従事する臨床工学技士である。

ついつい仕事の話になるのは、ごく自然なことだがその彼からとても興味深い話を聞いた。

 

透析室を臨床工学技士で支配する」

 

 

チーム医療と呼ばれる昨今で、わざわざ病院内の一大勢力である看護師に喧嘩を売るなんて

恐怖を感じるが、これにはきちんとした訳があるらしい。

 

 

彼の勤める関東近郊の病院は腎・泌尿器を専門としている。

透析室を多数あり、臨床工学技士の在籍人数も60人超とかなりの大所帯だ。

 

その病院は近年、ある問題を抱えている。

 

「看護師の高齢化」

 

私の病院でも同じことだが、透析室に在籍している看護師の年齢層は高い。

むしろ20代の看護師なんて、存在しないと言った方が正しいかもしれない。

単なる「看護師の高齢化」だけならまだしも、

日本には"年功序列"制度が存在するため、「看護師の高齢化=人件費の増大」となる。

社会保障費が膨らみ、医療費削減と言われるなか、透析治療にも削減対象となる。

少し前の話だが、慢性維持透析の診療報酬の改定やダイアライザーの償還価格の変更に伴い

病院の収入は下がるが、人件費は上がり、経営を圧迫する。

こういった現状を打開するための策として、あげられたのが

 

透析室を臨床工学技士が支配する」である。

 

 とは言っても、全員臨床工学技士にするのではなく、

あくまでも、配分(看護師:臨床工学技士=7:3)を(看護師:臨床工学技士=3:7)に変更することである。

看護師に比べ、平均年齢の低い臨床工学技士であれば

おのずと人権費も少なくなるし、そもそも基本給自体が低く抑えられている 。

 

しかし、透析室を臨床工学技士が支配する」には沢山の課題がある。

その中でも特に問題なのは"独占業務"である。

臨床工学技士に認めれている医療行為は、看護師に比べ圧倒的に少ない。

むしろ透析業務以外は透析室内でないに等しい。

配分を変えることにより、3割になった看護師の負担が大きいため

いかに臨床工学技士が看護師の負担を軽くできるかが

 

透析室を臨床工学技士が支配する」

 

 

という野望達成のカギなるのではないかと、私は思う。

 

また友人にあった時に、この野望の結末を聞きたいと思う。

 

 

私は、いち臨床工学技士として、臨床工学技士の認知度・業務拡大の為にも

ぜひ実現してほしいと陰ながら応援している。

 

学会がおもしろくない理由。

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「基本、日曜日は休みかな。ときどき学会とかで潰れるけどね。」

「学会とか、凄いね!。どんなことしてるの?」

 

”華の金曜日”

私もこの”慣例”に従い、参加した合コン。

学会というワードは、相手の興味を引くのに実に効果的である。

 

 

「学会」

恐らく、一般の人だと参加したことがないと答える人が多いと思うが

医療人からすると、身近なものである。

そもそも学会とは、

「研究者あるいは従事者が、自己研究の成果を発表しする場所である。」

 

毎回参加する度に、新たな刺激を受ける場所でもある。

しかし入職した当初から、学会へ参加することがあまり好きでない。

理由はせっかくの日曜日を学会参加で潰されるのが不満でもあるが、

一番の原因は発表内容を理解できないことである。

もちろん、経験年数が浅いが故に知識量も少ないため、発表内容が理解できないないってのも要因の一つであるが、一番は原因は発表される内容がぎっしりと文字が書かれたスライドが多く、読んでる間に次から次へとスライドが切り替えられていくことにより、内容が理解できないのである。

 

 

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「睡魔と戦う聴衆」

学会会場を見渡すと、けっこう居眠りをしている人が多い。

私と同じ、文字ばかりのスライドに嫌気がさし、ドラクエ呪文の”ラリホーマ”の如く

会場の聴衆を眠りへと導いている。

せっかくの研究成果なのに、それを誰かに伝えないと、

ただの自己満足に終わってしまう。実にもったいない話である。

私が参加する学会は意外とこういった傾向の人が多く、

研究成果が立派なのに、”伝える”ことをないがしろにしている人が多く感じる。

 

「わからないものはおもしろくない。」

なんでもそうだが、わからないものはおもしろくない。

どうしたら、聴衆に”わかってもらえる”のか?

それを考えてスライドを作る必要がある。つまり”聴衆目線”になることである。

 

ではこの”聴衆目線”である”わかりやすい”とは何?

それはインプットされた情報が脳内のデータベースで検索かけられ、

短時間で処理できれば、”わかりやすい

一方、処理が長時間かかれば、”わかりにくい”と脳が認識する。

この流れを理解できれば、聴衆に”ラリホーマ”をかけてしまうことを防げるであろう。

 

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「”伝えて”までが研究発表」

時間をかけて、プロトコールを作成し、実験を繰り返して得られた結果を

数分間で説明しろなんて、非常に困難であろう。

私が過去参加した学会ではこの”困難”から逃げ、聴衆を無視した

文字ばかりの”わかりにくい”発表をよく目にする。

研究で得られた成果をよりたくさんの人に理解してもらい、シェアする場が

「学会」ではないだろうかと私は思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「非合理」こそ、人間である。

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「ダイエット中だから、お昼はサラダだけ。」

 

昼食時、確かにそう言ってた彼女が目の前で生クリームがとぐろを巻いた

パンケーキを豪快に頬張っている。深夜11時の話である。

 

「う〜ん、我慢するのは体に良くないから。」

 

そう言いながら、メープルシロップをこれでもかというくらいにかけた

パンケーキを見て、私は少し気分が悪くなった。

 

彼女は恐らく、パンケーキの前にステーキを食べていたことは

なかったことにしているだろう。

 

 

「人間は”合理性”と”非合理性”が混じっている」

昼食は、カロリーを控えた食事をし、ダイエットを行う上で合理的であった。

夕食は真逆の高カロリーな食事。

これに以外にも、コンビニでは10円単位で買うか買わないか迷うにもかかわらず

高級バックは定価より一万円安ければ買ってしまう。

人間はある時は合理的で、ある時は非合理な行動をする。

これを”行動経済学”で言えば、「限定合理的」と呼ぶ。

 

そもそも、この”行動経済学”とはどういったものなのか。

簡単に言うと、”心理学”と”経済学”が合体したようなもので、経済学の一種である。

 

「人間の”感情”・”直感”・”記憶”を重視した学問」

では経済学とは何が違うのか?経済学の考えでは「人は合理的である」と

定義している。例えば、経済学の考え方では、先の健康を見据え、禁酒や禁煙・ダイエットなどしても失敗するはずがないと考える。

しかし実際はどうであろうか?

冒頭のエピソードであったように”合理性”と”非合理性”が混ざった行動を起こす。

 

つまり人間の行動・選択には”感情”・”直感”・”記憶”が影響するのである。

 

このように人間の”感情”・”直感”・”記憶”を重視する視点に立って、

人間の行動を観察する学問が「行動経済学」である。

 

「将来を割り引く?」

行動経済学の理論の一つに人間には「将来を割り引く」特性がある。

例えば、あなたが友人から今、10万円貰うのと、1年後に11万円貰うのとでは

どちらを選択するだろうか?多くのは人は前者の"今"を選択する。

経済学的な選択をするならば、"1年後"を選択するだろうが、行動経済学的な考えでは

1年後友人から11万円貰える確証がないし、またあなたがその友人に対する"信頼度"も関与してくだろう。

人間は将来得られるお金や満足感を割り引く傾向があるため、"今"を選択する人が多くなる。

 

 「さまざまな分野に用いられる『行動経済学』」

この行動経済学は何も経済活動ばかりに当てはまるものではない。

私が従事している透析分野でも、この行動経済学を用いてさまざまな

患者の行動が説明できる。

その一つとして透析患者の水分管理である。

透析患者にとって、日々の水分管理は非常に重要である。

透析間の水分増加が増えると、一回あたりの透析での除水量が多くなり、

血圧の低下または下肢痙攣が患者の"辛さ"を増幅させる。

もちろんそのような事を続けるとQOLも低下することになる。

私達、スタッフはその都度指導しているが、患者はこの事を理解していても、また同じ事を繰り返す。

だが患者自身も、指導された時はきちんと理解しているが、一度透析室を離れると

次回の透析での”辛さ”を軽視してしまう。

この患者心理を、私達透析室スタッフは理解できないため、同じ事を繰り返す患者に対し、指導する意欲を無くなったという経験をした人も少なくないだろう。

 

「『非合理』こそ、人間である。」

本来、あるべき人間の姿とは"合理的"とわかっていても、"非合理な"行動する生き物である。

そのことを理解した上で、患者へ指導することが医療のプロである私達の腕の見せどころではないだろうか?

 

 

 

 

犬・猫の血液透析?

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「うちの子見て!めっちゃ可愛いから」

そう言って彼女は”L”と”V”が交差したロゴの入った高級バックからスマホを取り出した。

彼女とは今日で会うのが、3回目である。

すこしふっくらとした体型とその無邪気な笑顔は、私の”どストライク”であり、彼女に対し、好意を抱いていた。

しかし、彼女が4つ年上であることから、その発言に対し、「まさかの子持ちではないか」と疑念が湧いたその時、スマホに写し出されたのは、彼女同様に、無邪気で愛くるしい”ダックスフンド”であった。

 

「犬・猫の数がこどもより多い?」

子供の頃、よく見かけた玄関先でくさりにつなげられ犬や、顔に傷をつけながらゴミをあさる猫など、今ではあまり目にかかることはない。今や犬や猫は家族同然の扱いを受け、ドックカフェやエステなども存在する。室内で飼うのが主流で一部のセレブなんて、犬や猫にマンションの一室を使うなど、あの頃と比べてみれば、犬や猫の扱いも随分と変わった。

 

2015年の全国犬猫飼育実態調査によると、全国の犬・猫の飼育数は約2000万となり、こども(15歳未満)の数(#1:約1600万人)を上回った。

 

#1:総務省「我が国のこどもの数」より

 

「犬や猫にも血液透析が?」

もちろんペットも生き物であるため、その命には限りがある。終末期には人間同様に病に倒れ、亡くなっていく。その病の一つのして、犬・猫にも腎不全が存在する。

原因は様々で、糸球体腎炎・腎盂腎炎や加齢、また猫の場合だと猫エイズウイルスや猫白血病ウイルスなどがある。

治療法の一つとして、腹膜透析や血液透析がある。腹膜透析は主に急性腎不全に適応され、人間同様に腹膜を利用して治療でき、自宅でも行うこともできる。

一方、血液透析を行うには、人間同様にブラッドアクセスが必要である。さすがに人間と同じく、シャントを作るわけにはいかないので、犬・猫の場合、ダブルルーメンカテーテルが用いられる。

 

「コスト面など問題点がたくさん。」

実際に血液透析を行うためには、透析装置・ダイアライザー・回路の他にヘパリンなど、使用する物品は人間と似ている。透析装置は動物専用に設計されており、とても高価なものである。もちろん保険などないため、人間でも1回あたり、数万円する治療費(人間の場合、一回あたり4時間で2010点=20100円)を、飼い主が全額負担するのは、かなり厳しい。また人間と異なり、ブラッドアクセスに使用できる血管が少ない。

こういったことから、犬や猫の血液透析は短期的な治療法として考えられている。

つまり犬や猫に血液透析を行うということは、云わば「延命治療」であり、コスト面など考えると、そう長く行えるものではない。

 

「あなたはどちらを選択しますか?」

慢性腎不全は決して治ることがない病気である。人間の場合、健康保険を利用し、治療費の面では、国よるサポートがある。またブラットアクセスに関しても、選択肢は犬・猫に比べると多い。

高額な治療費を投じて、一日でも長く時間を共にするか?。

無言で苦しみ続けるペットに一日で早く楽にさせてあげるか?。

 

家族同然ともいえるペットに「あなたはどちらを選択しますか?」

 

 

 

安定は存在しない

「医療職なら『安定』してますね。」

「『安定』していて、良いお仕事ですね。」

 

男性参加料3000円を目の当たりにし、飛びついて参加した街コンでの会話である。

「イケメン」や「優しさ」よりも「安定」が重要視される昨今で、「安定」を武器にし、連絡先が記されたカードを5枚手に入れることができた。

 

「安定」

 他人から「安定」という言葉を聞くと、私は胸をはり、少しばかりドヤ顔をする。しかしこれも私が無知であるがために、こういった態度になる。

 

臨床工学技士になって今年で5年目を迎える。

 

日々与えられる仕事を淡々とこなし、定時になると帰宅する。

そんな毎日を過ごし、「この仕事は無くならない」と思っていたが、4年も勤務していると多少、医療業界での「臨床工学技士」の立場が見えてくる。

 

透析分野で「臨床工学技士」が”お金”を生み出すことは困難で、

せいぜい「透析液確保水質加算1(8点)、透析液水質確保加算2(20点)」程度である。

条件としては「透析機器安全管理委員会を設置し、その責任者に医師または専任の臨床工学技士1名以上配置すること」が条件である。

つまり病院としては、「臨床工学技士」が最低1名存在すれば、充分であるということである。

よって病院側からすると、コストのかかる「臨床工学技士」を雇うより、処置などで診療報酬を取れる「看護師」を雇うほうが良いのである。

 

そこで最近、日本臨床工学技士会では”患者の命である”バスキュラーアクセスの管理の一環であるエコー業務を臨床工学技士が行おうという流れのもと、Eラーニングを導入し、臨床工学技士によるエコーでのバスキュラーアクセス管理を積極的に広めようとしている。

 

しかし臨床工学技士によるエコーを用いた「バスキュラーアクセスの管理」での診療報酬の請求は”グレーゾーン”である。 

実際に請求している施設もあるようだが、今後、みんながみんな診療報酬を請求するようになると必ずそこに”制限がかけられる”であろう。

 

また本来、エコーは「臨床検査技師」の分野であり、そこへ我々「臨床工学技士」が業務拡大してくると、臨床検査技師会も黙ってはいないだろう。

 

このように「臨床工学技士」も安定のようで、不安定である。

しかし、これは”どの業界・どの仕事”でも同じで、「安定」など何を定義で言っているのか人それぞれ違うもである。

 

ことわざで「隣の芝生は青い」あるが、人の「安定」を羨む人をこれと同じではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「圧倒的な売り手市場」

「知ってる!機械触ってた人!」

 

臨床工学技士の仕事について、いろんな説明をするがなかなか伝わらない。

しかし、テレビの力は凄いもので、人気ドラマに登場する1シーンを挙げると、目の前にいる彼女の頭の中はスッキリとする。

 

相変わらず飲み屋での話である。

 

先日、神戸新聞からこのような記事がでた。

 

https://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201702/sp/0009926182.shtml

 

医療界のすみっこで活躍する「臨床工学技士」として従事する私にとって 、嬉しい限りである。

 

皆さん、ご存知ないかもしれないが「臨床工学技士」は医療ドラマでは直々登場する。

「私、失敗しません!」でお馴染みの「ドクターX」であったり、「医龍」,「チームバチスタ」と出てる作品はすべてシリーズ化されているものばかり。

これほど露出があるにもかかわらず、認知度は依然と低い………

 

しかし、逆転の発想をすれば、露出度が高いにもかかわらず、医療界からニーズが高い。

 

臨床工学技士になるには、専門学校あるいは大学へ行き、「受験資格」を取得し、

毎年3月に行われる国家試験に合格する必要がある。

先日行われた「第30回臨床工学技士国家試験」の合格率は81.9%

難易度は過去問をしっかり解いていれば、余裕で合格できる。

 

現に私は、卒業研究や卒論発表で12月いっぱいまで、一切、試験勉強には手をつけることができず、ようやく落ち着いた1月から3月の初めまで過去問をひたすら解き、合格した。

 

昨今の安定志向の若者、ぜひ「圧倒的な売り手市場」である臨床工学技士をオススメしたい。